【国際ブランド】 幻種交配 / 荒木海踏 / 沖積舎 / 序文:海野弘 解説:一色真理 文学/小説

著者との対談:一柳慧　一色真理　宮島達男現代詩　図版多数この他にも小説、思想書、人文書、エンタメ、SF、ミステリ、古雑誌など出品しております。 #二千二十三十【内容紹介】 解説より多分、荒木氏の詩を読み始めた読者は、その難解さに思わず苛立ちを覚えて、このペー ジを開いてしまったに違いありません。だから、僕は思いきり分かりやすい文章で、この ページを埋めてみたいと思います。荒木氏の詩は、簡単に言えば、あるアートの上を氏の視線がやむをえない誤差を伴って 遣うように通過したとき、氏の原稿用紙の上に定着させられたホログラムのようなもので す。ホログラムはご存じのように、立体写像(ホログラフィ)を発生させるための特殊な 感光板のことです。物体に当たってからホログラムに感光したレーザー光と、物体に当た らず鏡に反射してから同じ場所に感光したレーザー光との干渉縞を記録したホログラムそ のものを眺めても、そこには何一つ意味や形象らしきものは見当たりません。けれども、 同じ位相で同じレーザーによる反射光(参照光)をホログラムに当ててやると、あれ不思 議。空中に元のままの物体の映像が3次元で出現するのです。同じ理屈で、荒木氏の詩も 作者と同じ位相を持つ視線の参照光を当ててやれば、氏の視線が這っていた元のアートの イメージが忽然とあなたの脳裡に浮き出てくるはずなのです。たとえば荒木氏の作品「愛 「玩用楽器」の上にあなたの視線を這わせると、おのずとマン・レイの「アングルのヴァイ 「オリン」が、また、「洪水の部屋」の上をあなたの視線が違えばルネ・マグリットの「秘密 遊戯者」が浮き出してくるというわけです。【沖積舎とは】本社を東京都千代田区におく文芸書、美術書を中心とした日本の出版社。桃源社版『江戸川乱歩全集』『小栗虫太郎全作品』や『院曲サロメ』（オスカー・ワイルド著、日夏耿之介訳）など、名作・名訳の復刻が有名であり、全句集、全歌集、全詩集の刊行も行っている。在庫調整の為にゾッキ本が神保町古書街に出回ることも多い。歌人の林あまりは元社員。#現代詩 #戦後日本文学 #思想の本 #そるてぃ書店 #オレンジの本棚 #前衛 #文芸批評 #アートの本

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